夏の全国大会レポートから学び、フィールドワークをする「地域での学習会」。今年度も4回開催予定ですが、第1回目をいなべ市で開催しました。会場はいつもの賀毛神社社務所です。
午前のレポート報告は、「人形交流100年に向けて、つながりを深める取り組み」(三鈴支部・岩脇 彰さん)。17年の答礼人形「ミス三重」里帰り展から、10年後の2027年を目ざして、県内の人形所蔵校・施設との交流やウェブでの発信、そして「ミス三重」を所蔵しているネブラスカとの日常的な交流を報告されました。
午後はフィールドワークで、滋賀県の奥永源寺にある木地師の里へ。滋賀県と言っても、いなべ市からトンネルを越えてわずか20分です。
木地師の末裔で研究家の筒井正さんのご案内で、2つの資料館、木地師の工房、ゆかりの神社などを見学しました。東北のこけしで有名な木地師の発祥の地である奥永源寺をたっぷりと見学できました。
最後は、東近江市市長の小椋さんの旧家でお茶をご馳走になりました。小椋さんも木地師の末裔で、この地に木地師の博物館ができるそうで、完成が楽しみです。とても充実した現地見学でした。
いつも参加者の多い桑員支部例会(いなべサークル)。3月21日に浜木綿桑名店で開催されました。
メンバーの上野さんが、4月からオランダのロッテルダムにある日本人学校に行かれることになり、送別会を兼ねて、いつもよりたくさんの人が集まりました。
三重歴教協ロッテルダム支部ができるといいですね。来年には、ロッテルダムツアーもしようと夢がふくらみます。何よりも、ロッテルダムからのお便りをお待ちしています。
食事をしながらの報告も多く、充実した例会でした。
3月20日(水)午前に、アスト津3階・交流スペース⑧で24年度総会を開催して、23年度の反省と24日の活動計画を決めました。
今年の歴教協全国大会レポートは5本で、レポートや地域から学ぶ「地域での学習会」を4回計画しました。午前中にレポートから学び、午後は地域のフィールドワークをします。
県外フィールドワーク(10月12日~13日)は能登。芦浜と同じように中電や関電の原発建設を許さなかった珠洲での運動も学びます。
「社会科授業づくり講座」は、若手からよいアイディアが出されました。「地域と社会科のつなげ方」と「社会科だからできること、ものの見方をつくる社会科の魅力(道徳との違い)」をテーマに9月と1月に開催します。奈良教育大付属小の優れた実践から学びたいという声も実現したいです。
県会員は49名で、財政的にも累積黒字が20万円を超えて安定していることが確認されました。反面、全国会員(『歴史地理教育』購読者)が19人に減ったので、若手の会員を増やしたいです。
活動、事務局、情宣(ウェブページ)の三本柱が安定していることも確認でき、24年も続けたいです。
午後の記念講演は「三重県に関わる歴史資料の探し方、調べ方、残し方、活かし方」(中京大学、三重短期大学 千枝大志さん)。
「全国的に見て三重県は歴史的資料が多いが、理解がないと処分されて残らない。これらを残すこともSDGsの一つ」という提起を、日本最古の山田羽書など伊勢市の歴史的遺産をもとに、わかりやすく語って下さいました。
取り壊される旧宅の襖(ふすま)の裏張りをみんなで見て残す「ふすまの解体ショー」のお話も楽しく、機会を見つけて参加したいと思いました。
日本最古の伊勢羽書は、他の藩札よりも信用されていたことや、「もののけ姫」のデザインソースは伊勢で、網野善彦さんのイメージが元になっていることも心に残りました。
千枝さん、どうもありがとうございました。